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『仮面ライダーゼロワン』と「シンギュラリティ」と「夢を持つこと」の重要性

『仮面ライダーゼロワン』にハマっています。


(出典:仮面ライダー公式ポータルサイト『仮面ライダーWEB』 https://www.kamen-rider-official.com/

 

『仮面ライダーゼロワン』にハマっています。

 

仮面ライダーゼロワンとは言わずと知れた仮面ライダーの作品であり、現在放送中の特撮ヒーローです。

毎週日曜9時にて30分間子どもたちと楽しく見ています。

 

仮面ライダーゼロワンの世界は、AIが実用化され、人工知能搭載型人型ロボット「ヒューマギア」が様々な仕事で活躍する時代です。

そのヒューマギアを開発・製造する企業「飛電インテリジェンス」の主人公飛電或人(ひでんあると)が変身する仮面ライダーゼロワンとヒューマギアを暴走させるサイバーテロリスト組織・滅亡迅雷.netとの闘いから物語はスタートしています。

 

前年の『仮面ライダージオウ』が平成仮面ライダーのアーカイブ的な位置づけだったので、本当にゼロベースからのスタートとなった作品と言えます。

 

そして、去年9月から始まった『仮面ライダーゼロワン』ですから、早8ヶ月が経過したことになります。

 

 

開始当初は・・・、正直言いまして、ライダーのシルエットに馴染みがなく、変身毎の特徴も薄いため、「なんだかピンと来ないなあ」と思っていました。

 

また、この主人公は、若干二十歳で特にIT技術を学んだ経験がないにも関わらず、元々お笑い芸人を目指しながら、いきなり国内最有力IT企業の社長の座に就くのですから、全く感情移入することができず、ぜんぜん魅力を感じることができませんでした。

 

 

 

しかし、回を追うごとにストーリーに良い意味で裏切られております。

メチャクチャ面白い。

 

このゼロワンにおいては、以下の二つの要素から物語に深みを作っていると考えられます。

 

一つは「シンギュラリティ」をテーマにしていること


 

一つは「シンギュラリティ」をテーマにしていることです。

 

シンギュラリティとは技術的特異点と表現し、

”AIなどの技術が、自ら人間より賢い知能”を生み出す事が可能になる時点を指す言葉です。

 

米国の数学者ヴァーナー・ヴィンジにより最初に広められ、人工知能研究の権威であるレイ・カーツワイル博士も提唱する概念です。

尚、当博士は「2029年にAIが人間並みの知能を備え、2045年に技術的特異点が来る」と提唱しており、この問題は2045年問題とよばれます。

 

その際にまず懸念されることが「雇用」の変化です。

 

AI(人工知能)が人間より高い能力を持つようになれば、これまで人間が行っていた仕事の多くが、AI(人工知能)にとって代わられるかもしれません。

すると、現在のような働き方は成立しなくなる可能性があります。

 

そして、AI(人工知能)シンギュラリティは「人間の存在」そのものを変えてしまう可能性があるともいわれています。

 

もし、人間の意識をデータ化して保存したり、そのデータをほかの人間やロボットが引き継いだりできるようになれば、「死」という概念すら変わってくるかもしれません。

 

このように、AI(人工知能)そのものが人間の立場をおびやかす、恐ろしいものに思えるかもしれません。しかし、学者間においてもシンギュラリティ自体、じつは「くる」とする説と、「こない」とする説に分かれています。

 

ゼロワンの世界では、主人公の秘書型ヒューマギアを始め、徐々にシンギュラリティに達するヒューマギアが出現し始めています。

自ら考え、自らの意思で行動をするロボットのことです。

番組内において、現段階(2020/4/27時点)でシンギュラリティに達したヒューマギアが最終的にどのような行動を示すのか、一律のものは示されていないもののの、多くのヒューマギアは上記の人間サイドが考える悲観的な行為ではなく、むしろこれまでの作業・業務を更に追求していく行動に出るケースが多いようです。

 

その理由は二つめの要素にあります。

 

「夢を持つことの重要性」を扱った物語である。


 テーマに「夢を持つことの重要性」を練り込んでいることです。

 

普通の子ども向け特撮であれば、AIロボットを主題とする典型的なストーリーはこうなるでしょう。

 

①主人公が取り扱うAIロボットが徐々に暴走を始める。

②一部のシンギュラリティに達した高度化ロボットが人類抹殺を計画

③そのロボットの総帥的なシンボルを破壊

④人類は助かる。。

 

と言ったところでしょうか。

 

この流れは、AIが「全世界観から見た最適解」という視点に立っているからでしょう。

 

しかし、ゼロワンの世界ではシンギュラリティに達したヒューマギアは、悪意のデータに繋がれない限りは、このような行動変容に出ることはありません。

 

その理由は、「AI自身が夢を持つこと」を認めているからです。

ある意味で市民権とでも言うべきでしょうか。

 

事実、主人公飛電或人は人間とヒューマギアが一緒に安心して暮らせる世界を夢見ており、ヒューマギア自身の人権を尊重する発言を多く行っています。

つまり、シンギュラリティに達したヒューマギア(AI)には、ある種の"人格"が備わっており、上記「最適解」だけではなく「自分がしたいこと=夢」を持つものであるということです。

そして、その"人格形成"においては、これまでの人間側の関わり方こそが極めて重要な結果を導いていくと主張しています。

 

つまり、AIそのものは悪でも正義でもなく、人間側の関わり方・考え方こそが重要であるということをゼロワンでは訴えていると僕は解釈しました。

 

 

ゼロワンのテーマと非常に似た過去作品


ちなみに、ゼロワンのテーマと非常に似た過去作品があることをご存知でしょうか。

 

それは、『仮面ライダーファイズ』だと思います。

 

ヒューマギアをオルフェノク(怪人)に置き換えると、近い世界観であることが分かるでしょう。

ファイズは閉塞感を帯びた作品ですが、かなり考えさせられるストーリーです。

 

⇒参考ブログ

「仮面ライダー555(ファイズ)から「差別・偏見」と「夢」と経営を考える。」(3月 30日, 2020年)

https://www.yokonoyama.com/kamen-20200330/

 

 

 

 

ゼロワンの物語は、ビジネスの世界とリンクしていることから、様々なことを想起しやすいです。

今後も別テーマで取り扱ってみたいと思います。

 


横山和志

中小企業診断士・事業承継士・ITコーディネータ

40代になり、今更仮面ライダーにハマる経営コンサルタント

子ども3人(長女・長男・次男)

趣味はフルマラソン(BEST3:37)と子どもとの仮面ライダー談義