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小規模事業者のマーケティングとクウガフォームチェンジ

最近のライダーは設備投資インフレーション。


平成仮面ライダーを全20作品見直しております。

一つ気づいたことがありました。

 

最近のライダーはピンチになると、すぐに"新たなオプションパーツ"が降ってきて、

様々なパワーアップが起こる仕組みとなっています。

・・・これは単純に玩具メーカーのマーケティング背景もありますが・・・。

 

ライダーの強さにインフレが起きている状況であると言える一方で、

実際にパワーアップに利用したアイテムの再利用率は非常に低いことが顕著になってきています。

 

実際に調べていませんが、アイテム登場から最終回までの利用率を考えると10%程度ではないでしょうか。

具体的な数値はいずれ集計・分析してみたいと思います。

 

 

いずれにしても、これは中小企業の設備投資、

特に補助金による過剰スペックの設備導入と同じであると言わざるを得ません。

 

補助金で導入された高性能設備の稼働率が低い企業は少なくありません。

 

 

そしてあまりに道具に頼ることになると、本体(ライダー自体)が大して努力をしていない印象を受けます。

つまり、道具さえあればどのライダー(企業)でも同様の価値を生むことができるため、企業独自の強みが発揮されない状況になってしまいます。

 

これは教育的にもよくありません。

 

実際に、平成仮面ライダー第4作品『仮面ライダー555(ファイズ)』の第7話にて、

主人公乾巧(いぬいたくみ)の友人菊池啓太郎(きくちけいたろう)が

「特訓とかしてみる?」というセリフがありますが、

主人公乾は「そんなカッコ悪いこと言うな。」と吐き捨ててしまうのでした。

 

 

いわゆるご都合主義の極みです。

 

 

しかしながら、平成仮面ライダー初期においては、きちんとした努力を見て取ることができます。

その典型的なシーンは平成仮面ライダー第一作品『仮面ライダークウガ』で確認することができます。

 

仮面ライダークウガはドラマ重視の平成初連載ライダー


(出典:仮面ライダー公式ポータルサイト『仮面ライダーWEB』 https://www.kamen-rider-official.com/

『仮面ライダークウガ』は2000年(平成12年)1月30日から2001年(平成13年)1月21日まで全49話が放映された平成仮面ライダーシリーズの記念すべき第1作目です。

 

テレビシリーズでは『仮面ライダーBLACK RX』終了から10年4ヶ月ぶり、テレビシリーズを除けば『仮面ライダーJ』から6年ぶりとなる平成初の『仮面ライダー』作品です。

 

大きな特徴として、ドラマ重視の作劇によって戦闘シーンが極めて短い回が多く、最終回(第49話)に至っては、仮面ライダーは出演せず、主人公・五代雄介の出番もわずかという非常に実験的なアプローチで作られております。

 

また、怪人への恐怖が社会に蔓延する中で「こんな時代に子供を産んでいいのか」という不安を抱く保育士、仕事に追われて息子の授業参観に行けず涙する女性研究者、TV批判を口にする教師など、ヒーロードラマという枠の内では解決しきれない問題を視聴者に投げかけている点など平成仮面ライダー初期の大きな特徴である”同時視聴している大人に対するメッセージ”が多く凝縮されている作品と言えます。

 

特に仕事に追われて息子の授業参観に行けない女性研究者における結末は、あふれる涙を止めることが出来ませんでした。本件は別ブログで伝えたいと思います。

 

相違工夫の仮面ライダー


クウガの主人公五代雄介(ごだいゆうさく)は、

仮面ライダーにおいて主に4種類のフォームに返信しますが、

それぞれに一長一短があります。

 

例えば、

"ペガサスフォーム"は敵の居場所を瞬時に見抜き、

ボウガンによって撃破できるものの、

通常形態よりパワーがダウンするゆえ格闘戦に向かず、

且つ50秒間しか維持できないなどの制限がつきます。

 

それゆえ、

敵の出現毎に弱点を見抜き、

最も効果的な戦い方(フォーム)を検討し、

必要に応じて警察や科学警察研究所に対応依頼を行ったり、

新たな戦い方に向けて己を鍛えたり研究を行ったりするなど、

努力と創意工夫そして連携によって戦いに勝利するのでした。

 

これこそ、まさに我々のような小規模事業者の経営方法だと思います。

 

 

レッドオーシャンの勝ち組は?


経営資源の少ない小規模事業者は

顧客の要求(ニーズ)に対して、

最も価値のある方法を考え、

創意工夫を行いながら企業努力を行い、

必要に応じて他事業者と連携していくことで、

少ない投資で多様なシーンに対応していくのです。

 

 

そうまさにこれはマーケットイン型のマーケティング理論です。

 

顧客ニーズへの適合を優先し、

そのニーズに答えるためのサービス開発を行う経営戦略方法なのですが、

顧客の声を100%踏まえたサービス・商品は

模倣されやすいor代り映えのないものに陥りやすく、

結果的に価格競争に陥りやすいと言われています。

 

そのため、

自社オリジナルのリソース(経営資源)を如何に盛り込んでいくかが重要です。

 

尚、クウガの世界では警察などが

仮面ライダーに代わる代替手段であると言えますが、

仮面ライダーであるゆえ、

その突出した強さそのものがオリジナルのリソース(経営資源)に

他ならないと考えることができます。

 

 

最後に


ちなみに、

私は小規模事業者の皆さんは仮面ライダークウガを観るべきだと思います。

 

今回のようなマーケティング理論だけではなく、

昨今の働き方改革における子育て問題、

実家を離れた長男と年老いた親との関係、

戦う(利益を求める)ことに対する悪意など、

様々なテーマが含まれていると考えています。

 

これらを一気見した際、あふれる涙を止めることができませんでした。

 

 


横山和志

中小企業診断士・事業承継士・ITコーディネータ

40代になり、今更仮面ライダーにハマる経営コンサルタント

子ども3人(長女・長男・次男)

趣味はフルマラソン(BEST3:37)と子どもとの仮面ライダー談義